国立科学博物館で学ぶワインA to Z

Web版TRY

2015/12/26

cid_コンビニやスーパーでもリーズナブルに美味しいワインが買えたりと、日本の食にもしっかり根付いているワイン。値段と重さ、軽さ程度で適当に選んで飲んでいましたが、ワインの歴史や背景など、意外と知らないことだらけ。ワイン本が気になりつつ、つい先延ばしにしていたところに、待ってましたの『ワイン展』の登場です!

こちらはワイナリーを巡る感覚で、まずは原材料となるぶどうの品種や、いかにして栽培し、ワインとして出荷されるのかを映像とクイズなどを通して辿っていきます。ブドウの選果、発酵、圧搾、熟成、貯蔵と、ライトにもマニアックにも学べる懐の広さよ。化学式はちんぷんかんぷんですが、ボトルの形状やワイン栓の種類などには、素直に「へぇ~」の連続で楽しめます。

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ワインの歴史コーナーでは、紀元前6千年からワイン作りをしていたという驚愕の事実が。都市が機能し始めてから使われていたと思われるハリネズミ型の注口土器など、大昔の愛らしい酒器に癒されます。歴史ロマン的な見どころは、2010年にバルト海の難破船からサルベージされたという、1840年頃生産されたヴーヴ・クリコ社製シャンパーニュ。そして芸術品としての酒器、美々しいガラス作品の数々も、上流社会の華やかさに触れることができます。やはりアートとワインは、切っても切れない関係なのでした。

アートと言えば、フランスのボルドー地方の「5大シャトー」のひとつ、「シャトー・ムートン・ロートシルト」が1924年から芸術家に依頼してきたワインボトルのラベルコーナーも盛り上がります。自分の生まれ年は、一体、誰が描いたどんなデザインなのか、占い感覚でチェックするのが楽しい~!

実用的な知識としては、ワイングラスの種類と、それに適したブドウの品種、ワインラベルの読み方など。どう表現していいかわからない、独特な描写の香りの楽しみ方についても、わかりやすく学べます。グラスに注いだワインからは、なんと数百種類にも及ぶ香りの成分が立ち上っているとか。「濡れた犬」など、言われてみればそんな感じかも!? ぐらいでしたが、香りパートには野菜、果物、花にチョコレートなど、知らなかった香り成分の展示と体験コーナーもあります。ほのかな香りを察知できたり、できなかったりと、個人差があるのが興味深い。

そんな実に奥深いワインの世界を堪能したあとは、ショップでワインの物色です。ここでしか購入できない「田崎真也セレクトワイン」(1本2500円)を手に入れ、ご機嫌に。また、館内レストラン「ムーセイオン」では、2種のグラスワイン飲み比べセット(各60ml)など、ワイン展特別メニューもあり。

ちなみに、この『ワイン展』では、シャトーカハク(科博)の若きオーナーに扮する人気声優・諏訪部順一さんによる音声ガイドも必聴です。「さぁ、ワインの世界を覗いて見ましょう」と、ときに艶っぽく、そしてダンディーなお声にうっとり♡ 耳元で囁く素敵ボイスのアテンドに、うっかりニヤニヤしないようご注意を!

(マンガ&イラスト:小迎裕美子 取材・文:根岸聖子 撮影:森崎一寿美[PPI])

■ ワイン展 ーぶどうから生まれた奇跡ー
会場:国立科学博物館
期間:~2016年2月21日(日)
住所:東京都台東区上野公園7-20
電話:03-5777-8600
休日:月曜
時間:9:00~17:00(金曜日は~20:00)
料金:一般・大学生1500円、小・中・高校生500円。
wine-exhibition.com

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