原美術館を舞台にした篠山紀信展『快楽の館』

Web版TRY

2016/09/28

okWEB用GLOW-TRY71-篠山紀信展

 まずは文化の秋! ということで、「建物として非常に魅力的」と篠山紀信氏が原美術館を舞台に全作品を撮影した、『快楽の館』展を訪問。ポスターからして、もとは原氏の個人邸宅だったという瀟洒な洋館の外観と、美女に誘われる紳士(原美術館の館長)という組み合わせがミステリアスすぎます! 被写体のひとりである壇蜜さんも会見に登壇し、「篠山先生の力で、止めていただいた時間と空間の中に自分がいることがうれしかった」とコメント。ロケ撮影は時間との戦いであり、緊張感があったということですが、逢魔が時と言われる夕暮れどきに裸の女性が集うシーンなど、同じ場所で鑑賞できるというのが、この展覧会の大きなポイントです。数々のヌード写真を世に放ち、話題をさらってきた巨匠いわく、「建物自体が醸し出すエロティシズムをヌードで表現した」とのこと。

旧原邸宅_玄関外観bw1938年竣工当時の原家邸宅外観(撮影者不詳)

 館内に足を踏み入れると、撮影された場所に巨大なヌード写真が飾られているなど、他の展覧会では決して経験できない、不思議な感覚に襲われます。「どこで、どんなポーズで撮影していたのかがわかるのがおもしろい」と篠山氏が言っていた通り、「あっ、ここで撮ったんだ!?」と、次々発見できる楽しさもあり。そんな刺激を受けて非日常的な経験ができるというのも、アート作品に触れる楽しさのひとつであります。この『快楽の館』は、まさに常識に囚われた意識をトリップさせてくれる、最高の場なのです!

M_KSHM_図版2篠山紀信「快楽の館」2016年©kishin shinoyama 2016

 超巨大なヌード、ダイナミックにポールダンスや跳躍をするヌードなど、グラビアページでは見られない写真の数々は、篠山紀信氏が「全身全霊で注ぎ込んだ」「二度とない機会」と語る渾身の作品ばかり。同じモデルが複数写っているのは、何台かのカメラや時間差で撮影した写真をくっつけるシノラマと言われる技法によるもの。しとやかで柔らかな美しさもあれば、鍛え抜かれたパワフルな動きの一瞬に惹きつけられたりと、男性と女性、また個人で受ける印象にはかなり差がありそうです。が、今いる場所で、実際にこんな催しが…とイマジネーションが広がることは間違いありません!

MAT0902_2002

 「快楽は個々で違うものだから、表に出してはいけないもの」と前置きをしつつ、「この『快楽の館』を観て、自分にとっての快楽とは!? と立ち止まってもらえたら」と壇蜜さん。期間限定の『快楽の館』で、うっかり自らの妄想リミットがハズれてしまったり、自分でも気づかなかった快楽スイッチが入ってしまう可能性も大!?

(マンガ・イラスト:小迎裕美子 取材・文:根岸聖子 撮影:松橋晶子[PPI])

原美術館
篠山紀信展『快楽の館』

期間 : ~2017年1月9日まで
開館時間 : 11:00~17:00(祝日11月23日をのぞく水曜は20:00まで)
休日 : 月曜(祝日にあたる10月10日、1月9日は開館)、10月11日、年末年始(12月26日~1月4日)
住所 : 東京都品川区北品川4-7-25
電話番号 : 03-3445-0651
料金 : 一般¥1100、大高生¥700
http://www.haramuseum.or.jp

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