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【書評】「揺るがない力」アンソニー・ロビンズ

「UNSHAKEABLE (揺るがない力)」とは何でしょうか?

この本の副題には「お金の心理学」と「投資の極意」というキーワードがありますので、そこから紐解いてみましょう。

 

この本は日本ではあまり馴染のないこれらのキーワードを、米国の市場を基準として解説し、「心構え」を教えてくれる書籍となっています。

 

かつて日本は会社依存型の雇用が主体であり「大企業に 勤めている事が人生を幸せにする」という、信仰に近い考え方が主流であったために「投資」というものを理解しようとする機運がありませんでした。

 

21世紀になり世界が混迷を深めてくるにつれ、このような働き方に限界が来ていることは、皆様もご承知のことでしょう。

 

この本に綴られているのは、混迷の時代に「揺るがない力」を持つために必要な「投資」による生活基盤の確保と、日本人が陥りやすい「お金を稼ぐことに対する罪悪感」を回避するヒントであり、準備なのです。

著者紹介

著者:アンソニーロビンス

アンソニーロビンスは、米国で顧客に元大統領や、スポーツ選手、ハリウッドスターなどを持つNLP心理学をベースとしたコーチングの専門家でもあり、慈善事業家です。

 

自己啓発書作家としても活躍し、アメリカの経済誌「フォーブス」が選ぶ世界でもっとも影響力を持つ100人に選ばれており、現在もコーチング、執筆やセミナー活動を行っています。

 

そして著書「一瞬で自分を変える法」は、全世界で1000万部を超えるベストセラーとなっています。

 

彼のセミナー活動は大柄な身体から行われるダイナミックなアクションと、熱意ある語り口からファンが多く、一種のエンターテインメントのようです。

 

また、慈善事業家でもある彼は、この原書の印税を食料支援団体「フーディング・アメリカ」に全額寄付すると言われています。

監修:大森健巳

ワールドクラスパートナーズ株式会社代表。

 

アンソニーロビンスの理解者であり世界を舞台に政治家、起業家、医師などを指導している。

 

「UNSHAKEABLE 」の日本語訳出版においての立役者。

 

大森氏の尽力で出版社「ダイレクト出版」への申し入れを行い、出版にこぎつけている。

「揺るがない力」から学べること

 

この書籍からは投資という試合に参加するための「ルール」、その試合において仲間となってくれる「アドバイザーの見分け方」、そして「投資での自分自身のコントロール」について学ぶことが出来ます。

 

「UNSHAKEABLE 」で記載されている事例やデータは、アメリカの「法律・条例・税制」をもとにしているため、日本における「法律・会計・投資」の参考にはなりません。

 

しかしながら、海外の投資に対する意識や考え方を学ぶにはよい教材なのではないかと考えます。

 

「投資とは何なのか」

 

著者であるアンソニーロビンスは、様々な海外の投資家に共通している要素をパターン化して、読者にわかりやすく語りかけてきます。

 

彼は投資を、達成可能な人生の目標として提示することで、かつての彼がそうだった貧困や格差をはねのける知恵を学び、会社依存型の人生から脱出できるチャンスを提示してくれているのです。

 

「UNSHAKEABLE 」でエピソードとして紹介している海外の有名な投資家には、「オマハの賢人」と言われるウォーレン・バフェット氏などの名前もあり、根本的な意味での「投資」を解説しています。

 

この書籍がオススメの人

 

これから「投資」というものを始めたいけど「投資って何?」という方にこそオススメしたい本です。

 

「投資の哲学」的な意味合いが強いため、日本で既に資産運用をされている方々や、学術的に研究されている方には、専門書としては物足りなく感じられるかもしれません。

アンソニーロビンスが我々読者に提示しているのは「投資」であって「投機」ではありません。

 

この本で彼が奨めているのは「投機」による短期的な利益を得ることではなく、長期運用による「投資」で人生を豊に送ろうという、メッセージだと受け取ることが出来ます。

 

アンソニーロビンスの言葉には「マインドセット」というキーワードが出てきます。

 

NLPを学んだ彼が良く使う言葉なのですが、「コントロール出来ない他人」の事よりも、「自分自身をコントロールする」ことを説くのに使われているようです。

 

私はこの「UNSHAKEABLE 」から、アンソニーロビンスのこの考え方が「投資にも生かされている」と読み解きます。

 

「投資」というものをまだ経験したことのない若い方や、これからの人生設計に「投資」を組み込んで、会社に依存しない収入を得ようとしている中堅層の方で、その目的に向けて第一歩を踏み出そうとしている。

 

その時に「こんな考え方もあるのか」と理解するのにオススメしたい一冊です。

 

UNSHAKEABLEの構成

この本は4つの要素から構成されています。

序文

第一章:富と経済的成功のルール集

第二章:資産形成の戦略集

第三章:富の心理学

 

の構成になっています。

序文

 

序文では、アンソニーロビンスの人となりや実績、出版までのいきさつ、彼の影響力について語られます。

 

寄稿しているのは、監修の大森健巳、「フォーブス」社主のスティーブ・フォーブスなど、アンソニーロビンスを良く知る人物たちです。

 

また、序文内では「UNSHAKEABLE 」におけるデータは、原理の考察と説明のためのもので投資的なアドバイスを目的としたものではない旨が記載されています。

 

「こんなことを書いてしまって大丈夫?」

 

と考えてしまいそうになりますが、次章以降でこの考察と説明ついては語られていきます。

 

第一章:富と経済的成功のルール集

 

この章では、主に彼の持つデータによる米国市場の分析と、信頼できるアドバイザーについて語られます。

 

ビジネスの世界で「VUCA」という不確実なものをあらわす言葉が使われているほど、現代は予測が出来ない状況が続いています。

 

ここでいうVUCAとは、「変動性」、「不確実性」、「複雑制」、「曖昧性」といった語句を英訳した頭文字の事を指します。

 

アンソニーロビンスはアメリカの金融業界の仕組みと、それを取り巻く環境や、投資家たちが何を基準として投資を行っているのかを、7つの「フリーダムファクト(自由の事実)」によって一つ一つ説明していきます。

 

フリーダムファクトとはアンソニーロビンスが見つけた、株式市場におけるパターンのことです。

 

データと、その背景、パターンなどについてはここでは紹介いたしません。

 

その次に信頼できるアドバイザーの見分け方が語られます。

 

アンソニーロビンスの分析によると米国のアドバイザーには3つのタイプがあるようで、それぞれのタイプ別の付き合い方について紹介されています。

 

シンプルな質問によりアンソニーロビンスは、そのアドバイザーが顧客にとって有益かどうかを選別出来るポイントを解説しています。

 

第一章で語られた事例をまとめると、アンソニーロビンスが分析したデータと彼の経験値から、まずやるべき準備についての記述となります。

 

第二章:資産形成の戦略集

 

準備としての第一章から、ここでは実践の投資の戦略についてアンソニーロビンスは紹介していきます。

 

まず、彼が紹介するのは、ポール・チューダー・ジョーンズ、ウォーレン・バフェット、カール・アイカーンといった投資家たちに共通するシンプルな原則です。

 

彼がインタヴューなどによって発見した原則は「4大原則」というもので紹介されていきます。

 

アンソニーロビンスは投資戦略の核となり、基盤となるこれらの原則について、投資家たちが何を考え、実行しているのかを解説していきます。

 

そして、アンソニーロビンスのパートナーであるピーター・マルークによる2009年時の金融危機の解説を挟んで、いかに投資のポートフォリオを組むべきかという内容が語られます。

 

長期的な運用において、負けない戦いをするためのヒントが詰まっている項です。

 

投資における下げ相場をいかにして乗り切り、ピンチをチャンスに変えるための手法について実例から先人に学べるのではないでしょうか。

 

この第二章では、主に名だたる投資家たちが行っている投資についての原則と、投資リスクの分散について主に紹介されています。

 

第三章:富の心理学

 

この項では、NLPを軸にした投資に対する心構えについて語られています。

 

アンソニーロビンスの本領が発揮されている項でもあります。

 

長期的な資産運用において、投資家が「負け戦に陥りやすい6つのパターン」について、脳が錯覚しやすいポイントを心理的な部分から解説しています。

 

アンソニーロビンスは様々な要因に対して、自分の心をコントロールすることで資産形成を達成できるヒントを語るのです。

 

そして彼は、経済的な豊かさだけでは幸せになれないと説きます。

 

人間が心から満足出来る生き方とは何か?

 

お金を得て、名声も得た、その果てに自らその人生に幕を下ろしたある映画スターを例に出し、彼が考える「真の豊さ」について問いかけます。

 

長期的な投資には様々な事が起きるため、良い時ばかりではないので、時にはネガティブな感情に支配される事もあるのでしょう。

 

その時にいかにして自分と向き合って、スイッチを切り替えて今やるべきことを成すのか。

 

アンソニーロビンスはそんな「自分にコントロール出来ないこと」に対して読者へのアドバイスを行っています。

 

彼が「UNSHAKEABLE 」を通じて我々に問いかけてきた投資とは?真の豊さとは?

 

その答えは書籍にてご確認ください。

 

販売元出版社・購入先

 

「ダイレクト出版株式会社(ダイレクトしゅっぱん、英: DIRECT PUBLISHING)は、本社を大阪市中央区、支社を東京都品川区に置く日本の出版社および教育事業を営む企業。

社名は、ダイレクト・レスポンス・マーケティング(DRM、Direct Response Marketing)にちなむ。」

引用:Wikipedia

 

販売はダイレクト出版が行っています。

 

主に洋書のビジネス書を主に取り扱っている出版社で、著者には有名企業のCEOやビジネスマンが多く、大手出版社が取り扱わないコアな内容のものが多い様子です。

一般書店では取り扱っていないので、購入は以下のサイトから申込が可能となっています。

 

興味を持たれた方はこちらからどうぞ。

 

https://in.directbook.jp/bus_100_af